娘が初めて乳歯を失ったのは、5歳の頃。初めて抜けた歯を手にした娘は、宝物を手に入れたかのような笑顔を見せていました。子どもの頃の私自身も、乳歯が抜けた時は大人になったような、くすぐったい気持ちになったのを覚えています。
その当時、私はセリアで偶然見つけた可愛い乳歯保存ケースを購入し、子どもの乳歯を保管していました。しかし、数年後ケースを開けてみると乳歯は変色し、乳歯同士でケースの中でぶつかり欠けてしまっているものも・・・。友人はカビが生えているものもあったそうです。
この記事では、私の失敗談から
- 乳歯保存ケースの失敗しない選び方
- おすすめの乳歯保存ケース
- 抜けた歯の消毒・保存方法
をお伝えします。また、乳歯が生え変わる時期や乳歯に関する迷信・言い伝えもご紹介します。
ぜひ、子どもの人生に一度しかない「貴重な抜けた歯」を保存する、最適な容器を見つけてくださいね。
セリアの乳歯保存容器、ここがダメ
セリアの乳歯保存ケースは、デザイン性や価格の点では魅力的でしたが、通気性や一つずつ分けて固定保存ができないところが最大の欠点でした。
ケースは透明プラスチック製で、まとめてただ入れておく構造になっていました。その結果、乳歯は湿気や空気の影響を受けやすく中でぶつかり合い、欠けや変色が発生してしまったようです。
私が購入したもの以外にも木製のタイプもありましたが、1つのケースに1つの歯を入れておいても、結局ケースの中で動くので破損してしまいます。
また、全ての歯を収めようとすると20個必要なので、バラバラになってしまう点でも実用的ではありません。
エコー金属株式会社公式HPより引用
この失敗から分かることは、乳歯を保存する際には
- 通気性の高い容器を選ぶこと
- 一つ一つ歯を固定収納できるものを選ぶこと
- 保存前に乳歯をしっかりと洗浄・乾燥をしてから保管すること
が大事です。
乳歯保存ケースの失敗しない選び方
1.通気性の良いものを選ぶ
通気性の良いケースを選ぶことは、乳歯のカビや湿気による劣化を防ぐために重要です。完全に密閉されているケースは湿気がこもりやすいため避けた方が良いでしょう。穴が開いているタイプや通気性のある素材のケースを選ぶことをおすすめします。
2.乾燥させる
保存前に乳歯をしっかりと洗浄・乾燥することが重要です。水滴が残っていると、カビが生える原因になります。
また、ケースの中にシリカゲルなどの防湿材を入れておくと、湿気対策になります。防湿材を定期的に交換することも忘れずに行いましょう。桐だと湿度を自動で調整してくれる
3.素材に注意
プラスチックや金属製のケースは、長期保存に向かない場合があります。木製や陶器製のケースは、通気性が良く湿気を吸収しやすいため、乳歯の保存にはおすすめです。
4.大きさと形状
乳歯の形状に合った個別のホルダーがあるケースを選ぶと、歯が動きにくく保存しやすくなります。また、歯ごとに名前や抜けた日付を記入できるスペースがあると、思い出としても価値が高まります。
おすすめの乳歯保存ケース4選
1.桐製の乳歯保存ボックス: 通気性が良く、自然素材のため安心です。
- 素材はノンホルムアルデヒドのAランク桐材を使用
- 通気性の良い桐材は腐食に強く防湿・抗菌効果など長期保管に最適の素材
- 職人が滑らかになるまで妥協を許さず丁寧に磨いています
- こどもが触るものだから、安心・安全にもこだわりました
マグネット付きのアクリルふたで、歯がこぼれ落ちることなく大切に保管できます。
“これはいつ抜けた歯?” “これはどこの歯?”
ということが無いように日付が記入可能。また、抜けた歯の位置もわかるように収納できます。
2.ケヤキ製のケース: ケヤキ材は木材の中に腐食に一 番強く防湿・抗菌効果など長期保管に最適
- 乳歯20本すべて収納可能
歯を入れる穴は歯の並びに対応しており、どこの歯が抜けたのかが一目瞭然 - 付属のシールに、歯が抜けた年齢と日付を書き込める
- 乳歯ケースの表面に一枚の写真を差し入れ可能
3.インテリアにもなる:アンジュスマイル 乳歯ケース
- 乳歯ケースはカラフルな色付き透明樹脂
- 歯の記録のシール付き
- へその緒も一緒に保管できる
- 子どもが歯が抜けるのを喜ぶようになるかも?!
- 大事な歯で遊んでしまういそうで心配
4.フォトフレームタイプ:ケースどこにしまった?!問題が解決
- 保存ケースに、ケヤキor透明瓶を選択できる
- ブック型にして収納もできる
- 全3色
抜けた歯の消毒・保存方法
抜けた歯は、見た目以上に細菌が付着している可能性があります。そのため、保存する前にしっかりと消毒する必要があります。
- step1流水で洗浄
抜けた歯は流水でよく洗い、歯ブラシで汚れを落とします。歯茎の部分も忘れず洗いましょう
- step2オキシドール消毒
抜けた歯をオキシドール水に30分ほど浸します。オキシドールが無い場合は、塩水や消毒液でも代用できます
- step3水で洗い流す
消毒後、流水でしっかりと洗い流します
- step4清潔な布で拭き取る
水分を拭き取り、よく乾燥させてから保存ケースに入れましょう
汚れや細菌が付着したまま保存すると、変色やカビの原因になります。
直射日光を避け、湿気の少ない場所で保管することも重要です。
クローゼットの中や引き出しの中などが適しています。
また、定期的に乳歯の状態を確認することも大事です。
乳歯が生え変わる時期
子どもの成長にとって重要なイベントの一つである乳歯の生え変わり。
一般的に、5歳前後から乳歯が抜け始め、12歳頃にすべて永久歯に生え変わります。
下顎の中央2本の前歯: 5~7歳頃が最も一般的ですが、3歳頃から生え始める子供もいれば、8歳頃まで生えてこない子供もいます。
上顎の中央2本の前歯: 下の歯よりも数ヶ月後に生え始めます。
その他の歯: 前歯から順番に生え、上下同時進行で生え変わります。
奥歯: 6歳頃に乳歯の奥歯が生え、その後永久歯の奥歯が生えてきます。
上記はあくまでも目安であり、個人差が大きいため、前後1~2年程度は問題ありません。早期に生えたり、遅れたりしても、必ずしも異常というわけではありません。不安な場合は、歯科医に相談しましょう。
娘も抜けた後半年以上生えてこなかったり、もうすぐ6歳になる息子も一切抜ける気配がありません
乳歯に関する迷信・言い伝え
乳歯に関しては、各国で違いがあるので面白いですよ。
屋根に投げる: 日本、イギリス、アメリカなど
ネズミの穴に埋める: フランス、ドイツなど
枕の下に入れる: 多くの国で見られる
水に溶かして飲む: 欧州の一部地域
地域によって信仰や文化が反映されていますね。
科学的な根拠はないとはいえ、これらの迷信や言い伝えは、子どもたちの好奇心や想像力を刺激し、歯磨きの習慣付けにも繋がるというプラスの効果も持っています。
乳歯保存ケースはきちんと選ぼう!
今回は、セリアの乳歯保存ケースを使った結果、失敗してしまったという経験をご紹介しました。この失敗から、乳歯保存には個々に固定できて、通気性の高い容器選びが重要であることを知りました。
乳歯は一生のうちで一度だけしか抜けない(手に入らない)子どもの成長の証であり、かけがえのない宝物とも言えます。正しい方法で保存することで、劣化することなくキレイな状態で取っておくことができます。
みなさんも、私のような失敗をすることなく、子どもの小さな乳歯を大切に残しておきましょう。